【コロナウィルス】ドイツの現状は -2020年3月18日更新

(現地の状況を更新しました 2020年3月18日)

世界中でコロナウイルスが大流行していますね。今までは、対岸の火事だったドイツでも、ここ数日は大変な話題となって、取り上げられています。

とはいえ、ドイツやヨーロッパ行きを計画した方にとっては、手配を済ませたのは数ヶ月前からでしょうし、もうチケットなど準備して後は飛ぶだけの状態かと思います。

単発の旅行などの取りやめは、 キャンセル料などが発生するとはいえ、可能でしょう。しかし、出張や留学の予定でドイツへ行きをキャンセルできない人たちは不安ではないでしょうか。

そう言った方の為に、今日までのドイツメディアや政府の発信情報をまとめましたので、是非渡独の際の参考にしてください。

現在の感染者数分布

Robert koch Institute のデータが毎日更新されていて見やすいかと思います。

ホームページ:https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Fallzahlen.html

以下のリストはホームページで発表されているものになります。感染者数が多い国から順に示されています。(2020年3月5日→17日)

中国 (香港、マカオも含む)80.409名 → 81.033名
イタリア 3089名 → 27.980名
イラン 2922名 → 14.991名
スペイン 202名 → 9.942名
韓国 5.766名 → 8.236名
ドイツ 349名 → 7.156名
フランス 285名 → 6.633名
アメリカ 159名 → 4.632名
スイス 100名以下 → 2.200名
イギリス 100名以下 → 1.545名
オランダ 100名以下 → 1.414名
ノルウェー 100名以下 → 1.333名
スウェーデン 100名以下 → 1.103名
ベルギー 100名以下 → 1.058名
オーストリア 100名以下 → 1.018名
デンマーク 100名以下 → 932名
日本 331名 → 825名
シンガポール 110名 → 243名

こちらのデータは現在診察を受けて結果陽性だった数などの把握している数のみです。

前回は感染数が少なかった国々も現在は1.000名を超すほどになってきました。ヨーロッパは地続きなので広がり方も早いです。

 

ドイツ国内では

ドイツ国内の内訳は以下の通りとなっています。

人数は2020年3月5日→17日となっています。

バーデン=ヴュルテンベルク州
(シュトゥットガルトを中心とする州)  73名→1.479名

バイエルン州
(ドイツ南東部の大きな州 ミュンヘンが州都)70名→1.109名

ベルリン 13名→345名

ブランデンブルク州
(ドイツ北東部に位置しているベルリンを取り囲む州)1名→73名

ブレーメン 3名→57名

ハンブルグ 5名→310名

ヘッセン州
(フランクフルトのある州)14名→373名

メクレンブルク=フォアポンメルン州
(ドイツ北部の海沿いの州) 4名→45名

ニーダーザクセン州 18名→325名
(ドイツ北西部に位置するハノーファーがある、ブレーメンを取り囲む州)

ノルトライン=ヴェストファーレン州 181名→2.105名
(ドイツの西側に位置する、ケルンやデュッセルドルフ、ボンなどがある州)

ラインラント=プファルツ州 8名→442名
(南西に位置するフランス・ベルギーと県境の州、マインツがある)

ザールラント州 1名→75名
(ラインラントプファルツ州とフランスに囲まれた小さな州)

ザクセン州 1名→182名
(ドイツ東側に位置する州、ドレスデンやライプツィヒがある)

シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州7名→127名
(ドイツ北部に位置する海沿いの州デンマークと国境を接する キールがある)

ザクセンアンハルト州  0名→58名

テューリンゲン州1名→51名
(ドイツ中央部に位置していてエアフルトなどがある)

(ドイツ時間、2020年3月17日のデータ)

ドイツ全土で合計7.156名となりました。今後も増え続けることが予測されます。

現地の状況やニュース情報、在住者の体験談 (2020年3月18日更新)

学校、保育園が休校・休園となっているため、街の中はかなりひっそりとしています。私の住む町では、運転手が感染しないよう、バスは前から入場することができなくなっています。また、運転手から乗車券を買うこともできません。

子供が学校や保育園へ行けず、家で一人にさせるわけにもいかない親のために、あらゆる会社でホームオフィスや特別休暇を出す措置が取られており、この特異な状況をなんとかやりくりをしている感じです。

また、バーやレストランなどは営業を縮小、50人以上人が集まるイベントは軒並み中止となっています。トラムやバスも、普段なら込んでいる時間帯でもかなりの割合で席が空いています。皆さん、他人との接触をなるべく避けていますね。

欧州委員会で、EU以外の国からからEU国内への入場を制限する提案がなされ、ドイツ政府はそれに従いました。(欧州委員会の提案文書の概要は以下のとおりです(英語))
そのためEU・EFTA・英国市民以外の人がEU圏内へ入場することを30日間制限されます。つまり、日本からドイツへ来られても、現在は入場規制のため入国できない可能性があります。

以下は在ドイツ日本大使館からのメールの抜粋です。
  (1)入域制限の範囲:
(ア)対象:EU及びシェンゲン域外からのすべての不要不急の渡航(日本を含む)
(イ)免除対象:
○EU市民,シェンゲン協定加盟国の国民及びその家族
○長期滞在資格(Aufenthaltstitel)を有する外国籍者
(ウ)適用除外
○健康管理や高齢者ケアの専門家
○国境を越える通勤者
○国境を越える物流(貨物・物資輸送)の輸送人員
○出身国または長期滞在資格が与えられた国へ帰国する乗換え旅客(トランジット)
○その他,緊急・人道的理由がある者等
(2)実施期間:30日間(ただし,延長もあり得る)

ちなみにロバートコッホ研究所によると、日本は危険地域に指定されていません。(リンク
ここで危険地域に指定されているのは、世界では今までの中国、イタリア、イラン、韓国に加え、アルザス地方やシャンパーニュ地方などのあるフランス東部、オーストリアチロル地方、スペインのマドリッド、アメリカのカリフォルニア州、ワシントン州、ニューヨーク州になっています。

またドイツ国内ではノルトライン=ベストファーレン州のケルンの西に位置するハインスベルクが最大の感染者数になっています。(世界のコロナ分布図はこちらのリンクが見やすくなっています)

それ以外に、ドイツでも、商品が品薄になっているところもあり、特に消毒液は入手がかなり難しくなってきています。

一番の対策は手洗いやうがいなど、当たり前のことだったりします。手を洗うたびに消毒をするなどして予防してください。

また、この時期にドイツに来られるという方は、街を歩くときはなるべく警戒しつつ、もし何か言われても関わらずにやり過ごしてください。

 

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